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文部科学省『教育用コンテンツ開発事業』
「プラス」と「マイナス」の概念を池の水位の変化で考えます。
ある水位を基準の0とした場合,0よりも水位が上がることを「プラス」,0よりも下がることを「マイナス」と表現します。
実施時期
1年生2学期(4月)
単元項目
1章2節
正の数,負の数
(p.18)
配当時数
4時間
指導内容
記号+,−を使って表された数量
このコンテンツを用いた授業例・指導案
単元目標
具体的な場面での活動を通して,正の数・負の数を使って表せることを知る
負の数の必要性とそのよさに気づき,数の範囲を負の数まで拡げ,加法と減法,乗法と除法の関係を知る
正の数・負の数の四則計算や累乗の計算を行う
正の数・負の数の四則計算の意味や累乗,逆数などの意味を知る
本時の目標
基準を0とし,基準よりも大きい数を正の数といい+の符号をつけて表し,小さい数を負の数といいーの符号をつけて表すことを知り,数の概念を拡張する
実施時期
1年生1学期(4月)
単元項目
1章2節
正の数,負の数(p.18)
配当時数
4時間(本時はその1時間目)
学習活動
1
身のまわりの負の数を用いている事象に目を向け,普段の生活で用いている事例を考える
温度や気温に使われています
標高が負の数になる地域があります
川の水位でも見たことがあります
身近なところで,いろいろな負の数を使っているね
負の数という認識を持っていない場合が多いため,記号「ー」を使っているものを考える
基準の0を明確に理解できるものを中心に取り上げ,電池の電極等は扱わない
2
正の数や負の数で表されている気温を温度計の図の上に表す
各地の気温を図に表そう
東京,旭川,長野,……
+やーが書いてないけど,どうすればいいのかな
0より上が+で下がーだよ
温度計の図の上に表す際に,温度計には+ーの記号がないことに気づかせる
どのように表すと正の数,負の数になるのかを考えさせ,基準と正の数,負の数の関係に気づかせる
3
正の数,負の数の意味とその表し方を知り,+やーを使って,温度を表す
0 ℃ より 4 ℃ 低い温度,0 ℃ より 6 ℃ 高い温度を+,ーを使って表そう
ー4 ℃ と +6 ℃ です
この場合の基準は何かな
0 ℃。水が凍る温度です
練習問題を用意し,進度に応じて習熟を図る
符号や絶対値を意識し,基準に対して,どれだけ高い・低いかと確認しながら,答え合わせを行う
4
基準に対する水位の表し方を知り,水位を+,ーを使って表す
湖,池,川などの水面の高さは,普段の高さなどを基準にして,変化を調べています。どのように水位が表すか,映像をみてみよう(動画を見る)
図の水位を+,ーを使って表そう
これは,プラス,プラス……
こちらは,マイナス,マイナス……
大型画面に解説の動画を提示し,水位の変化という現象を理解させるとともに,正の数・負の数を量としてとらえさせる
5
本時のまとめを行い,正の数・負の数への理解を深める
もう一度,映像でみて,今日の学習のまとめをしましょう(動画を見る)
他にも,生活の中で正の数や負の数が使われていないか,見つけてみてください
本時の学習を振り返り,学んだものをより確かにするとともに,正の数・負の数への興味・関心を高めさせる