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中学校理科 よくある質問

全体

  • Q.

    新しく掲載された観察・実験,手順が大きく変わった観察・実験はありますか?

    A.

    ここでは,内容が大きく変更になった実験を1つと新しく掲載した実験を2つ紹介いたします。

    ①2年p.103「蒸散と吸水の関係」

    現在の教科書では,蒸散を確かめる実験で,アジサイなどの枝を試験管に入れる方法を掲載しています(1年p.41)。新しい教科書では,太さのちがう複数のシリコーンチューブをつなげたものに,植物の葉をつないで,水がどのくらい移動するかを観察します。

    理科の世界2年p.103「蒸散と吸水の関係」

    ②3年p.187「金属のイオンへのなりやすさ」

    新しい学習指導要領で新たに加わった内容です。

    この実験ではマイクロプレートを使ったマイクロスケール実験を採用しています。マイクロスケール実験については,こちら

    理科の世界3年p.187「金属のイオンへのなりやすさ」

    ③3年p.193「ダニエル電池」

    新しい学習指導要領には「ダニエル電池を取り上げること」と明記されています。

    理科の世界3年p.193「ダニエル電池」
  • Q.

    新しい学習指導要領では,これまでの学習内容からどのような変更がありましたか?

    A.

    分野ごとに変更点を紹介いたします。

    物理分野

    これまで1年で学習していた圧力と大気圧の学習を,2年の地学の学習で扱うことになり,水圧(浮力を含む)は,3年で扱うことになりました。

    また,3年で学習していた力のつり合いの学習を1年で,放射線の学習のうち,主に放射線の利用に関する学習を2年で扱うことになりました。なお,放射線の詳しい性質などは,引き続き3年でも学習します。

    化学分野

    これまで1年で扱っていたプラスチックの学習は,3年になりました。

    3年の化学変化と電池の学習では,金属イオンの学習が加わり,電池のしくみの学習でダニエル電池を扱うようになりました。

    生物分野

    これまでは大まかに分けると,1年植物,2年動物と進化,3年遺伝,生態系という流れになっていましたが,新しい学習指導要領では,1年生物のようす(外部)と分類,2年生物のしくみとはたらき(内部),3年遺伝と進化,生態系というように,植物と動物を分けずに,生物全体について学習を進めていく形になっています。

    地学分野

    これまでは自然の恵みと災害について,主に3年で学習していましたが,新しい学習指導要領ではそれぞれ,1年と2年でも自然の恵みと災害を扱うようになりました。

    また,上記の通り,1年の物理分野で学習していた圧力と大気圧の学習を,2年の地学分野で扱うようになりました。

  • Q.

    カリキュラム・マネジメントには,どのような配慮をしていますか?

    A.

    他の教科と関連する学習内容を示す囲み記事「つながる」や,漢字や英語での表現などをとり上げる囲み記事「ことば」を設け,相互の関連付けや横断的な学習がしやすくなるよう配慮しています。

    また,単元のはじめに設けた「これまでに学習したこと」や,既習事項を示す囲み記事「思い出そう」によって,学習のつながりを系統的につかめるようにしています。

    単元の配列は,観察・実験のしやすい時期,学年による理科室の使用が重ならないこと,発達段階などを考慮した順にしました。

    年間指導計画
  • Q.

    「インクルーシブ教育」についての配慮はなされていますか?

    A.

    「インクルーシブ教育」とは,障害のある生徒とない生徒がともに学ぶことを通して,共生社会の実現に寄与する教育です。

    『理科の世界』では,特別支援教育の専門家,カラーユニバーサルデザインの専門家を監修者に迎え,全ての生徒にとって使いやすい教科書をめざし,ユニバーサルデザインの観点で教科書を編集しています。また,さまざまな事例から,他者を尊重する態度が育成できるようにしています。

  • Q.

    道徳教育への配慮はなされていますか?

    A.

    専門家による監修を受けて,「科学的に探究する力」や「生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度」を育成できるようにしています。

    道徳教育監修
  • Q.

    新しい学習指導要領から全学年で扱われるようになった自然災害の扱いについて教えてください。

    A.

    専門家による監修を受けて,事故や危険なこと,自然災害から身を守る方法などの資料を充実させ,災害時にどのような行動をとったらよいか考える力をつけられるように配慮しています。

    防災・減災や安全に関連する資料には「安全」マークをつけてわかりやすくしました。

    また,巻頭の目次には,自然災害の写真が掲載されている単元に,先生・保護者の方へ指導の際の配慮を促すメッセージを掲載しています。

    防災・減災教育監修
  • Q.

    計算問題の定着をはかる工夫はありますか?

    A.

    密度やオームの法則など,つまずきやすい計算問題については,例題と解答例をつけて,丁寧に扱っています。

    理科の世界2年p.182
  • Q.

    マイクロスケール実験について教えてください。

    A.

    規模を小さくして行う実験をマイクロスケール実験といいます。使用する試薬の量が減るため,資源の節約,廃棄物の少量化が図れるほか,安全性も向上します。

    環境にも人にもやさしい実験を目指し,『理科の世界』ではマイクロスケール実験をとり入れています。

    理科の世界3年p.187
  • Q.

    リットル,ミリリットルの単位の表記が変更になっているのはなぜですか?

    A.

    教科書では,単位の表記は国際単位系(SI)によることと決められています。SIでは,単位を表記する場合,その書体は"立体(斜体ではないもの)"で表記するように決められています。

    リットルの単位記号は慣例で斜体のℓを用いることが多かったのですが,平成23年版小学校教科書からリットルの表記の全てを立体に統一しています。なお,この単位表記法によれば,リットルは「L」でも「l(小文字)」でも構わないことになっています。小文字の場合は数字の1(いち)と見間違いやすいので,大文字の「L」を使用しています。

1年

  • Q.

    「恒温動物・変温動物」が発展的内容の扱いになっているのはなぜですか?

    A.

    1年は生物の外部形態についての学習となるため,「恒温動物・変温動物」については発展的内容として扱っています。

    また,3年の「生命のつながり」の単元において脊椎動物の形質を考察させる活動で参考として触れています。

  • Q.

    ヘリウムやアルゴンなどの気体について,「貴ガス」という表記がありますが,「希ガス」ではないのですか?

    A.

    これまでは,「希ガス」の表記が一般的でしたが,日本化学会命名法専門委員会編『化合物命名法:IUPAC勧告に準拠』(東京化学同人,2011)などでは「貴ガス」という名称になっています。気体の性質をより正しく表していることばとして,国際的にも「貴ガス」というよび方が一般的となっていることを踏まえ,平成28年版教科書から「貴ガス」の表記としました。

    理科の世界1年p.99
  • Q.

    文献によって,塩化ナトリウム(食塩)の溶解度のデータが教科書とちがう値になっているのですが,なぜですか?

    A.

    教科書に掲載した溶解度や沸点・融点などのデータは,『理科年表』(国立天文台編,丸善)や『化学便覧』(日本化学会編,丸善)などをもとにしています。塩化ナトリウムの溶解度については,理科年表と化学便覧第5版に掲載されているデータが異なっており,弊社では理科年表に掲載されている数値を採用しています。

  • Q.

    入射光,反射光,屈折光が重要語句(太字)ではなくなったのはなぜですか?

    A.

    入射光,反射光,屈折光は,学術用語集・物理学編(平成2年発行)に記載がなく,また,入射光線などのように他の言い方もあるため,光の学習でより大切な用語である入射角,反射角,屈折角のみを重要語句の扱いにしました。

  • Q.

    以前,ガラスの向こうに見える鉛筆の見かけ上の位置はガラス寄りではなかったのですが,ガラス寄りになっているのはなぜですか?

    A.

    平成28年版教科書に対する検定意見によって,より正確な図にするため,見かけ上の位置を目に届く屈折光の延長線上でガラス寄りに変更しました。

    学習指導要領では,光が物質の境界面で屈折するときの規則性を見いだすことが学習内容になっています。中学校の段階では,光の屈折によって像の見える位置がずれることは学習しますが,像ができる正確な位置については学習指導要領の範囲外(高校の内容)ですので,指導の際はご留意ください。

  • Q.

    力を表す矢印の作用点の●の位置が,これまでとちがうのはなぜですか?

    A.

    力を表す矢印の作用点は,力が加わっているところに少し大きな●印ではっきりとかきます。

    重力のように作用点を物体の中心にかく場合,●の中心を物体の中心に一致させてかいても,力がどの物体に加わっているかが明確です。

    一方,指で物体を押す力のように作用点が2つの物体の接点になる場合,●の中心を2つの物体の接点に一致させてかくと,力が加わっているのが指なのか物体なのかがわかりにくくなってしまいます(図1)。

    そのため,令和3年版教科書では●の中心を力が加わっている物体側に少しずらして示しています(図2)。

    ただし,●をずらす際は,2つの物体の接点に●が接するようにしています。

    作用点の表現

    このように,作用点の●を少しずらして図示することで,力が加わっている物体を意識しながら学習できるようにしています。また,力が加わっている物体を意識して作用点の●を図示することで,3年で学習する作用・反作用の理解がより明確になることも期待しています。

    もちろん,作図の際は図1のように2つの物体の接点と●の中心を一致させてかいても問題はありません。生徒の理解の状況に応じてご指導ください。

    なお,高校の物理基礎や物理のほとんどの教科書では,作用点の●を力が加わっている物体側にずらして示しています。

    そのため,中学校でも同様の示し方に慣れることで,中学校と高校の学習の連携をより円滑にできるように配慮しました。

  • Q.

    「浸食」ではなく「侵食」を使うのはなぜですか?

    A.

    教科書の用語や記号等については,各教科に対応した学術用語集に従っています。「侵食」は学術用語集・地学編(昭和58年発行)に従った表記です。昭和59年版教科書までは地学の学術用語集が発行されていないこともあり,一般的に使われていた「浸食」という表記にしていました。その後,昭和62年版教科書発行の際,当時の文部省より学術用語集の表記に従うよう指導があり,表記を「侵食」としました。"(水に)浸(ひた)る"意味を持つ「浸」より"侵(おか)す"の「侵」を用いる方が,削られる作用の「しんしょく」として適当であるとの判断があったようです。

  • Q.

    新生代の区分の「古第三紀・新第三紀・第四紀」を扱わなくなったのはなぜですか?

    A.

    新しい学習指導要領では,地質年代の細かい区分を扱わなくなったため,令和3年版教科書では,「古生代・中生代・新生代」としています。

2年

  • Q.

    「電気分解」が重要語句(太字)でなくなったのはなぜですか?

    A.

    電気化学の分野では,「電気分解」ということばよりも「電解」という表現が使われていることや,新しい学習指導要領から「電気分解」ということばがなくなったことを考慮して,「電気分解」については重要語句の扱いをやめ,「電解」を併記しています。

  • Q.

    電解において,電極を+極や−極ではなく,陽極や陰極と表記しているのはなぜですか?

    A.

    平成20年の学習指導要領から,電解の学習に加え,3年で電池のしくみについても学習しています。電解と電池については,回路の構造がよく似ていますが,電極の果たす役割は全くちがっています。混乱を避けるため,高校での学習と同様に,電解では電源の+極につなぐ方を陽極,−極につなぐ方を陰極と表記しています。

  • Q.

    「化合」ということばを使わなくなったのはなぜですか?

    A.

    「化合」は高校以降でほとんど使われていないことや,公益社団法人日本化学会の化学用語検討小委員会から,「化合」を将来的には残すべきではないとの提案があったこと,新しい学習指導要領から「化合」が使われなくなったことを考慮して,「化合」を使わないようにしました。

  • Q.

    銅を加熱したときの質量変化を求める実験がうまくいきません。

    A.

    理論値に近い結果にならない,とよく指摘される実験です。

    銅粉に対して,反応する酸素の量が少ない結果になることが多いと思われます。なお,平成24年版教科書では,試料をかき混ぜる操作を記述していましたが,棒に銅粉が付着したり,こぼしたりすることが多く,平成28年版教科書からかき混ぜる操作にはふれていません。

    • できるだけ新しく,細かなメッシュの銅粉を使う。
    • できるだけ強火で,十分に加熱する。
    • ステンレス皿にできるだけうすく広げる。

    ここでは,マグネシウムの粉末を加熱する定量実験にすることも検討しましたが,燃焼時に酸化物が白煙となって逃げてしまうことや,空気中の窒素と反応して窒化マグネシウムができてしまうことなどから,弊社では,生徒実験で定量的に質量を測定する実験には銅粉を用いています。

  • Q.

    植物の細胞と動物の細胞で,共通している部分に細胞質が入らないのはなぜですか?

    A.

    細胞質は,細胞の中の核以外の部分を指します。

    植物の細胞では,細胞質に葉緑体や液胞なども含まれるので,動物の細胞とは共通でないとしています。

  • Q.

    だ液によるデンプンの分解は,以前は「分解されて糖になる」と説明されていましたが,「糖になる」という説明がなくなったのはなぜですか?

    A.

    平成24年版教科書に対する検定意見によって,デンプンも糖の一種(多糖類)であるため,「デンプンが分解されて糖になる」という表現は使えなくなりました。教科書では「(デンプンは,)ブドウ糖が2つつながったものや,3つ以上つながったものなどに分解される」という表現にしています。

  • Q.

    単元3「電流とその利用」で,静電気や電流の正体について最後の章で学習するのはなぜですか?

    A.

    平成24年版教科書の展開は,電流について学習したあと,静電気のところで電子について学習し,最後に再び電流と磁界の関係を学習する流れにしていました。

    平成28年版教科書では,小学校とのつながりを考慮しながら,電流に関する学習を前半にまとめ,最後に電流の正体である電子について学習し,3年のイオンの学習につながるような流れに変更しました。

    静電気の学習を単元の最後にすることで,より静電気が発生しやすい時期に学習ができるとともに,電子線が磁力によって曲がる現象を既習の内容(電流が磁界から力を受けること)で説明ができるようになり,生徒にとってより理解しやすい学習の流れになっています。

    平成24年版教科書

    電流と回路 ⇨ 静電気と電子 ⇨ 電流と磁界

    平成28年版教科書,令和3年版教科書

    電流と回路 ⇨ 電流と磁界 ⇨ 電流の正体(静電気と電子)

  • Q.

    電流計や電圧計の目盛りを最小目盛りの1/10まで読むとしているのは,なぜですか?

    A.

    平成24年度全国学力・学習状況調査において,電流計の示す値を読みとらせる問題が出題され,その解説で「最小目盛りの1/10まで読みとる」ことが示されたのを受けて,平成28年版教科書から記述を変更しました。

    中学校で使用する電流計や電圧計の精度上,最小目盛りの1/10の値は許容誤差の範囲内になるため,そこまで読む必要がないとも考えられますが,ここでは,計器の目盛りを読む場合は最小目盛りの1/10まで読むことが習慣になるよう,電流計と電圧計の目盛りの読み方を一律に記述しています。読みとった数値には誤差が含まれていることとあわせてご指導ください。

  • Q.

    直列つなぎ,並列つなぎが重要語句(太字)でなくなったのはなぜですか?

    A.

    直列つなぎ,並列つなぎという用語は小学校で学習しています。また,学術用語集・物理学編(平成2年発行)に記載がないため,令和3年版教科書では重要語句の扱いにしていません。

    なお,直列回路,並列回路も学術用語集・物理学編(平成2年発行)に記載はありませんが,中学校の回路の学習では大切な用語のため重要語句の扱いにしました。

  • Q.

    日本付近の気団を3つとり上げて解説しているのはなぜですか?
    揚子江気団は気団ではないのですか?

    A.

    平成28年版教科書までは,四季を通して日本の天気に影響を与える気団として,気団の特性(気温と湿度)を加味した気象学上の従来からの分類にもとづいてシベリア気団,オホーツク海気団,小笠原気団、揚子江気団の4つを掲載していました。

    一般的に,一様な空気のかたまりである気団の大きさ(スケール)は,数百〜数千kmに及びます。上記のうち揚子江気団だけは,他の3つの典型的な気団に比べてはるかに狭く,また固有のものだけでなく,他の気団が変質したものも含んでいるため,令和3年版教科書では揚子江気団を固有の気団としてはとり扱わなくなりました。

    なお,揚子江気団は気象庁ホームページ「予報用語解説」などにも記載されています。比較的少なくなってきていますが,現在も気団として扱うこともあります。

3年

  • Q.

    いろいろなエネルギーとその変換は,学習指導要領では「科学技術と人間」の内容になっていますが,『理科の世界』では「運動とエネルギー」の単元で扱われているのはなぜですか?

    A.

    学習指導要領では,学年ごとに学習する内容が決められていますが,学年内の学習順序については原則的に変更が可能となっています。

    弊社では,エネルギーの学習のところで,力学的エネルギーとともに光エネルギーや熱エネルギーなどについても学習する方が,エネルギーについて総合的な理解が深まると考え,この展開順序にしています。

  • Q.

    以前は「優性の形質」「劣性の形質」となっていたのに,「顕性の形質」「潜性の形質」としているのはなぜですか?

    A.

    「顕性・潜性」「優性・劣性」については,2017年に日本遺伝学会から従来の「優性・劣性」から「顕性・潜性」と改めるように提案がなされました。

    弊社では,このような状況を考慮し,今後は「顕性・潜性」という用語がより一般的になると考え,「顕性・潜性」に改めました。

  • Q.

    自然界のつり合いの内容は,学習指導要領では「自然と人間」の内容になっていますが,『理科の世界』では,「生命のつながり」に続いて扱っているのはなぜですか?

    A.

    学習指導要領では,学年ごとに学習する内容が決められていますが,学年内の学習順序については原則的に変更が可能となっています。

    『理科の世界』では,「自然界のつながり」の学習には,実際の観察を伴うことが有効と考え,土の中の小動物が比較的観察しやすい時期となるよう,この展開順序にしています。

  • Q.

    イオンを表す式の名称が「イオン式」から「化学式」になったのはなぜですか?

    A.

    公益社団法人日本化学会の化学用語検討小委員会から,用語として「イオン式」を使う特別な理由はないことから「イオン式」を使わずに「化学式」を使うとの提案があったことや,新しい学習指導要領から「イオン式」という用語が使われなくなったことを考慮して,令和3年版教科書より,イオンを表す式の名称を「イオン式」から「化学式」に変更しました。

  • Q.

    3年p.304図5「いろいろな発電方法」で,火力発電や水力発電などのエネルギーの移り変わりを示すところに,タービン(発電機)の運動エネルギーがないのはなぜですか?

    A.

    以前の教科書では,例えば火力発電では,

    (石油などの)化学エネルギー ⇨ 熱エネルギー⇨ (タービンの)運動エネルギー ⇨ 電気エネルギー

    のように示しておりました。

    タービンの運動エネルギーについては,タービンを回転させる水や水蒸気のエネルギーおよび発電した電気のエネルギーに対して,タービンの運動エネルギーはとても小さいこと,また,タービンの運動エネルギーは発電している最中は増減せず一定であることなどから,水や高温の水蒸気などがもっていたエネルギーがそのまま電気のエネルギーに変換されている,とする考え方もあります。

    ここでは,「エネルギー資源」の有効な利用についての学習が主なねらいであることも考慮して,令和3年版教科書では,主に発電に関係しているエネルギーに着目した表現にしました。