サイエンスカフェ

100 会目

第100会目 鏡の歴史といろいろ

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青銅鏡の後の鏡は?

第91会目の柄付き鏡

これ,覚えてらっしゃいますか?

第91会目「魔鏡づくりに挑戦」で取り上げた,真鍮(しん ちゅう)色の柄付(え つ)き鏡です。


ここで,第4問です。

江戸時代のものと思われる,この銅鏡の材質はなんでしょうか?

【予想】

  • (ア)銅
  • (イ)青銅(銅とスズの合金)
  • (ウ)真鍮(銅と亜鉛の合金)

だいぶ長くなってきたので,ここらでお茶しながらじっくりと考えてみて下さい。


まず,銅色をしていないし,銅だけなら柔らかすぎて形を保てないのでは?

歴史的な伝承で青銅でしょうよ!

古墳時代から江戸時代までに金属製造の改良があったでしょうから,青銅よりいい素材なのでは?

そうだね。特に割れにくいものになったんじゃない

ところで,マスター,模様の反対側の鏡面は何色なの?

では,お見せしましょう。


柄付き鏡の裏面

おー! 真鍮色だね。









これにモノを映すと…


手前の文字入りの白紙が映った色に注目(後で話題にします)

最初からこんな色に輝いていたの?

いいえ。

ところどころが銀色で,それが剥(は)げた大部分は,模様の面のように黒みをおびた真鍮色でした。


写真はきれいに映るように何回も磨いた結果です。

ということは,もともと真鍮色?

じゃあ,答えは真鍮だね!!


\(◎o◎)/! ところがですね…

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