サイエンスカフェ

100 会目

第100会目 鏡の歴史といろいろ

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本格的な鏡の始まりは?

中国の歴史書『三国志』の中の『魏志倭人伝(ぎ し わ じん でん)』に「倭国の女王卑弥呼(ひ み こ)が魏に使いを送って,西暦240年魏の皇帝から銅鏡100枚を賜(たまわ)った」という記述があります。

この銅鏡は,一説には三角縁神獣鏡だと言われています。

では,マスターのコレクションから,こちらをどうぞ。


三角縁神獣鏡

ご覧ください。縁が三角の山型,そして神獣が描かれています。



…でもマスター,それ本物なの??

あれ? それ友達が持っていたような…

ばれたか!
これはイミテーション(模造品)で,ガチャガチャで当てたものです。( ̄∇ ̄ ハッハッハ

本物は,直径約 20 cm と結構大きくて金属で出来ています。

そこで,第2問

三角縁神獣鏡はどんな金属で出来ているのでしょうか。

【予想】

  • (ア)鉄
  • (イ)銅
  • (ウ)青銅(銅とスズの合金)

ここで,じっくりとお茶しながら考えて下さい。


マスター,ヒントにその鏡の色を教えてよ。

発見されたものは,模造品のように青緑がかかった色をしています。

あぁ,サビて青緑色になったってことだね。

じゃあ鉄じゃないね。鉄サビの色は…赤茶色?

青緑色っていうと,神社の屋根の先なんかも青緑色になっているよね。

そうだね。それでサビていないところは銅色をしているから,答えは銅だね!

ところで,青銅は何色なの?

そりゃー,青銅は字の通り青っぽい色でしょう!!

じゃあ,青銅はサビる前から青緑色なんじゃない?

皆さん良いところに気づいていますね。

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