サイエンスカフェ

100 会目

2005年に開店したサイエンスCAFÉ,途中で数度のドクターストップや引っ越しなどを経て,ついに第100会目を迎えました。

以前から100回を目標としてきたので,今回が最終回となります。

最後は,マスターマスターのコレクションの中から“鏡”の話題です。

第100会目 鏡の歴史といろいろ

「鏡よ,鏡。世界で一番美しいのはだ〜れ?」と尋ねると「それは…」と鏡が答える『白雪姫』。そして,少女アリスが鏡の中に入って冒険する『鏡の国のアリス』。日本では平安時代の『大鏡』があり,“”は真実に光を当てて映し出すという意味が込められていると言われています。

また,鏡は太陽を反射して光り輝くので神秘的な印象を与えます。御神体として神社の奥に祀(まつ)られているところもありますね。

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鏡の始まり

ここで,第1問。

人類が最初に利用した鏡は,どんなものだったでしょうか?

…これはすぐに想像できますね。


湯呑みの水面に映った牛の人形

写真は,マスターマスター愛用の湯呑みに入れた水に,牛の人形が映っているようすです。

そう,水面に映った姿を見たのが最初だと思います。

さらに,土器などの容器に水を入れて眺めていたことでしょう。


これを“水鏡”と言います。


その後,磨いた黒曜石などに映る像を利用したのではないでしょうか。


磨いた黒い石に映る像

黒い石板に映る人形です。


これは見たことがある人も多いでしょう。

例えば,黒く磨かれた御影石(み かげ いし)の墓石に,姿が映るのを見たことがあるのでは…











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