vol.24 - No.17 (2022年12月1日)

11月中旬を過ぎて、やっと飼育するミツバチたちはスズメバチに襲われなくなりました。今年も9月から10月にかけて、スズメバチの恐ろしさを伝える番組がたくさん放送されました。巣を取り除く場面の中では、人やカメラを攻撃するどう猛な姿など、恐怖心をかきたてるシーンがたくさんありました。しかし、私が飼育するミツバチを襲うスズメバチたちは、テレビ番組に登場するようなどう猛で恐ろしいハチではありません。今年も8月から11月中旬までの間で、数百匹のスズメバチ(オオスズメバチとキイロスズメバチ)をバトミントンのラケットでたたいたり捕虫網で捕まえたりしました。ですが、こちらに向かってきて刺そうと思えば刺せるような状態になったことはほんの数回でした。もちろん刺されるようなことはありませんでした。もう十数年、ミツバチを襲うスズメバチを毎年数え切れないほど退治してきましたが一度も刺されてはいません。そうしたことから、スズメバチが近くを飛び回っているからといって、必要以上に怖がることはないと思っています。スズメバチたちも私たちがハチを怖がる以上に人を怖がっています。出会っても刺激することなくそっとしておけば、いやだと感じたハチは自分から離れていきます。食事に夢中なハチなどは、数十センチの距離まで近づいて撮影しても、襲いかかってくることはありません。とは言っても、ハチのようすをしっかり観察せずに近寄ることと、巣の近くや巣がありそうな藪などで出会ったときには、特別な注意が必要です。

さて今回は、いつもの成長するようすとは異なりますが、秋に美しく紅葉(黄葉)する木々の姿を第1回目として紹介します。