ところで,みなさんは赤土をどんなところで見かけますか?
マスターの住んでいる団地には,まだ造成地がありましたので,写真を撮りに行きました。
ここ(←)は,かつてp.1で見たような雑木林でした。
今は木が伐採され,家を建てるために地面が平らに削り取られ,しばらく放置されています。
この斜面から採取した赤土がこちら(→)です。
赤土は,火山灰が元の大地の上に積もり,長い年月の間に,もともとあった台地の小石等の間にしみ込み,火山灰の鉄分が酸化して赤くなった…
…のだと思います。ちがうかな?…
そうならば,黒土が燃えて赤土になったということは,元の赤土に『戻った』と言えるのでは?
とすると,そもそも…
赤土はどうして黒土になったのでしょう?
残っていた黒土を,白い紙の上に広げました。すぐには何も見つかりませんでしたが,ピンセットを使ってていねいに広げてよ〜く見ると…
いました! ミミズかな?
さらに目を凝らして探してみると…
さらに小さな虫(?)がいました!
拡大すると…
なんでしょうか?
マスターは,生物が苦手なもんですから,各自で調べてください。
ここまで来ると,本題の「木と石のつながり」を黒土をなかだちにしてイメージすることができたのではないでしょうか?
どうですか?
マスターの「木と石のつながり」の物語
昔々,噴火が起きて山を作りました。
その山の大きな岩は,長い年月の間に,雨や風,そしてコケなどによって次第に風化し,砕けてしまいました。
砕けた岩は,川に流される間にさらに小さな小石となり,海に堆積しました。
その堆積した地層が,やがて地殻変動で隆起して台地になり,また長い年月の間に風化して砕けてしまいました。
そこに火山灰が降り積り,しみ込んで赤土となりました。
しばらくすると,どこからか種が飛んできて草が生え,森林ができました。
その森林では,小鳥が実を食べて糞をしたり,ネズミがどんぐりの実を土の中に隠したまま忘れたりしました。
これらの動物もやがて死に,たくさんの枯れ葉にうずもれてしましました。
そうして,地面や土の中は,動物の死骸や,植物の枯れ葉や小枝でいっぱいになりました。
地面の中では,モグラやミミズ,カビや細菌などの動物が,それらを食べて分解してくれました。
こうしてできたものを『腐植』(腐食ではない)と言い,腐植が増えて黒土ができました。
…とさ。おしまい \(^_^)/