vol.23 - No.20 (2022年1月15日)

毎年この時期になると、日の出・日の入り・月齢などの「明日の暦」といった欄をよく見るようになります。夕方早くに太陽が沈んでしまうことにうんざりしているからです。午後3時には日はぐんと傾き、あれよあれよという間にあたりは薄暗くなり、4時を過ぎると室内では灯りが欲しくなります。5時を過ぎるともう夜といってもよい状態で庭での活動ができなくなります。子どものころは冬至の12月22日(2021年の場合)が太陽が沈む時刻が一番早いと思っていました。しかし、冬至は、1年のうちで日の出が一番遅く日の入りが一番早い日ではなかったのです。12月22日の横浜の日の出時刻は6時47分(秒の単位は処理された時刻)ですが、最も遅くなるのは半月ほど後の1月7日で、6時51分なのです。その時の日の入りの時刻は16時41分で、もう一番早く日が沈む12月5日の時刻16時28分より13分も遅くなっています。冬至が過ぎてもまだ日の出の時刻が遅くなっていると思っている間に、日の入りの時刻は着実に遅くなっていたのです。お正月が終わるころにやっと日がのび始めているなと感じ始めます。まもなく春が来ると期待できるようになるのですが、まだまだ寒さは厳しさを増します。春が待ち遠しい気持ちはさらに強まります。

さて今回はオオセグロカモメを紹介します。北海道の一部地域では留鳥ですが、本州中部より北の地方の海で冬によく見かけるようになる冬鳥です。