vol.23 - No.12 (2021年9月15日)

8月中旬以降、またかなり暑い日が続きました。アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声が暑苦しさを増幅させるような毎日でした。私の家の庭では、たくさんのアブラゼミと、アブラゼミほど多くはありませんがミンミンゼミが羽化しました。見たいと思えば毎日でも羽化するようすを眺めることができるほどでした。その後、アブラゼミやミンミンゼミと交代してツクツクボウシが鳴き始めました。早く秋らしくなってほしいと思い始めた8月の終わりのことです。庭のカラスザンショウの幹につく、アブラゼミより小型で細身体型の抜け殻を発見しました。調べてみるとツクツクボウシの抜け殻でした。まだツクツクボウシの羽化のようすは見たことがなかったので、ぜひとも撮影したいと、その後数日間、暗くなり始めると庭の見回りを続けました。しかし、見つけることができたのは4個の抜け殻だけで、羽化のため地上に出てくる終齢幼虫に出会うことはできませんでした。ツクツクボウシの羽化するようすの撮影は、ヤマトタマムシの卵の撮影同様に、また来年ということにしました。ただ、世の中の状況を考えると、来年をあてにしない活動に心掛けなければと感じています。先送りすることが好ましくない年齢になってしまったという理由もありますが…

さて今回は、クサカゲロウが育つようすを紹介します。詳しく調べると、さまざまな種類が存在するクサカゲロウですが、細かく分けずにクサカゲロウとして紹介します。