vol.23 - No.08 (2021年7月15日)

6月から7月にかけては曇りや雨の日が多く、ミツバチが集めてくる蜜の量がぐんと減ってしまいました。今年はキアシドクガの大発生もあったため、巣箱の周辺でミズキの花が少ししか咲きませんでした。それも蜜の集まらなかった原因の1つになっています。梅雨の時期には蜜をとりあげることはせず、ミツバチが子育てのために使えるように残しておくのですが、今年は反対にミツバチに蜜をあげることにしました。蜜といっても、砂糖を水に溶かしたものです。ミツバチに砂糖などの糖液を与えることを給餌するといいますが、糖液を給餌することも1年の中では何度もあります。ハチミツをもらうばかりではないのです。花から蜜を集めることが難しい梅雨の時期には、巣箱の中で子育てに励ませ、夏までの間にハチの数をぐんと増やしておくことが大切になります。巣箱の中の温度を下げるために一生懸命羽ばたいて風を送る重労働をしているハチもいます。そうした重労働のために早死にするハチが続出しても大丈夫な大群になるように、手助けをする必要があるのです。ハチのことを考えず、ハチミツをとることばかりしてしまうと、群れが衰退し、ときには全滅してしまいます。ミツバチに限らず、相手と上手に付き合うことがかえって利益につながることはたくさんあります。自分のことだけ、そのときのことだけで行動ぜず、相手に対して十分な配慮をしながら付き合っていくことは大切だと思います。この文章を書きながら、奪った命ではない栄養価の高い食べ物、ハチミツがそんな特別な食材だったことに、改めて気づかされました。

さて今回は、カラスザンショウの葉を食べて育つアゲハの中から、カラスアゲハが育つようすです。今回と来月(8/15)の2回に分けて紹介します。1回目は卵から4齢幼虫になるまでです。