vol.22 - No.21 (2021年2月1日)

ずっと以前から自然を相手に過ごすことが多かった私ですので、人との交流が制限されても大きな障害は感じていませんが、今は以前よりパソコンを介して人とやり取りする機会が増えました。そのような中、インターネット上のコミュニティサイトで、イラガのまゆが話題になっているところを見つけました。私の家のカキの木にも、イラガの幼虫が発生することが時々あります。まゆを見つけたのはもう20年ほど前のこと。ですが、成虫にはまだ出会ったことがありません。そこで、コミュニティサイトの中で、まゆが欲しいと発信したところ、まゆの話題を書き込んだ人からまゆを見つけたと連絡がありました。そこで、早速送ってもらうことにしました。宅急便が届き箱を開けてびっくり。しばらく目にしていなかったイラガのまゆが、何と11個も入っていたのです。少し戸惑いましたが、3個は室内で、残りの8個は自然に近い場所に置いて羽化するのを待つことにしました。カイコもそうなのですが、イラガも羽化の前兆を知らせる変化は見られません。いつ成虫が出てくるか予想がつきにくいため、これから数カ月間は頻繁に観察する必要があります。家で過ごすことが求められ出歩くことが制限される今、昨年に続き今年も、家でいろいろな生き物をじっくり観察し記録する日々が続きそうです。それで充実した日々が送れると前向きに考えて過ごしたいと思います。

さて今回は1月に続きもう一度、美しい花を咲かせる高山植物を紹介します。