vol.22 - No.10 (2020年8月15日)

長い梅雨でした。その結果、日照不足で野菜の生育が悪く、高値が続くこととなってしまいました。庭のオクラ・ダイズ(エダマメ)・ゴウヤは何とか育っていますが、やはり実り方は今一つです。種もまかず手入れもしない大葉(アオジソ)がこぼれ種から育ち、庭のあちこちをきれいな緑色にしています。雨でぬれるとひときわ美しく、庭全面緑といえるほどです。目にはやさしい状態ですが、よく見ると多くの葉に穴が開いています。エダマメの葉は、穴だらけどころか、レースのような状態になっていました。今まで、葉に穴をあける生き物はオンブバッタがほとんどでしたが、今年は長雨が影響したようです。その原因は、なんとカタツムリ。オナジマイマイやミスジマイマイだったのです。オンブバッタは、葉が濡れていても乾いていても同じように葉の表面にいて葉を食べます。ところがカタツムリたちは、乾いた葉の表面には出てきません。雨が降って葉が濡れると、葉の表面にも現れます。雨の日には外に出て葉の表面など見て回ることは少ないので、カタツムリが葉を食べていることに気が付かなかったのです。しかしある日の雨上がり、外に出てヨツモンカメノコハムシ(近いうちに紹介します)を探していてびっくり。小さなカタツムリがダイズの葉の上にたくさんいました。葉をかき分けて根元付近の葉を見て、もう一度びっくり。下のほうの葉の多くが、葉脈しか残っていないレース状態になっていました。長く雨の続いたことがカタツムリの大発生を招き、無農薬栽培エダマメの収穫に大きな悪影響を与える結果となってしまいました。

さて今回は、前月に続きマルカメムシの2回目、幼虫が成虫になるまでのようすを紹介します。