vol.22 - No.01 (2020年4月1日)

今までの新年度スタート4月なら、1回目は新学期始めのことや入学式のこと、サクラの開花の話題となるところですが、今年度はそのどれも話題として取り上げにくくなってしまいました。東京では雪やみぞれの降る中、3月14日にソメイヨシノが開花宣言され、横浜でも3月の下旬に満開となりました。新型ウイルスのために満足にできなかった卒業式に続き、入学式にも影響が出ることもあって、明るい話題はあまりありません。人々の暮らしが、世界的な規模で大変な状況となる中、私が嫌なことを忘れてほっとできるのは、庭に出て草花が育つようすのながめたり撮影したりしている時と、春に咲く花に出会うため野山をあちこち歩いている時です。花粉の飛散が多いことは少々困りますが、寒さもやわらぎ過ごしやすくなったので、天気の良い日には努めて屋外に出るようにしています。人の少ない野山に出て日光を浴び、咲きはじめた花を見つけて楽しむ。大変な生活を強いられている人たちには申し訳ないですが、高齢者の仲間入りをした者としては、迷惑をかけないように過ごすことが一番なのかなと思います。

さて今回は、カタクリの花が育つようすを紹介します。最近は、保護されるようになったため、3月から5月にかけてあちらこちらで観賞できるようになりました。