vol.19 - No.15 (2017年11月1日)

3年生の理科では、春にモンシロチョウを育てる学習を行います。春キャベツやアブラナの葉を食べて育つモンシロチョウの観察をするので、「モンシロチョウ=春の昆虫」と思ってしまいがちです。しかし、モンシロチョウは、夏こそ暑さのために見かけることが少なくなりますが、秋にもたくさん見られます。中には12月に終齢となる幼虫もいます。そうとは知りながらも、私自身も秋とモンシロチョウとがあまり結びつかないために、今年は失敗をしてしまいました。ここ数年「ノラボウ」と呼ばれる野菜が気に入り、秋に種をまいて育てています。こぼれ種からもたくさん芽を出すのですが、秋に花を咲かせる植物が枯れて花だんが空いてから育てたいので、場所が空くまではビニールポットで育てます。苗をポットで育て、花だんが空いたらすぐに定植するというわけです。そのポットの苗が、今年は種をまきすぎたせいか、ふた葉が重なって混みすぎた状態となっていました。その葉でいっぱいだった苗が、あるとき気づくと茎だけになっているではありませんか。よく見ると、その茎にはモンシロチョウの4齢や終齢幼虫がたくさんついていました。アマガエルのご飯ができたのはよいのですが、防虫対策を忘れたことは悔やまれます。毎日の観察の大切さを改めて痛感することとなりました。

さて今回は、花の季節を迎えたチカラシバが育つようすを紹介します。