vol.18 - No.07 (2016年7月1日)

ミツバチを飼い始めて12年が経ちました。そんなに長く飼っているというのに、まだまだいろいろなことであわてさせられます。今年も、分封(分蜂ともいいハチが巣別れすること)シーズンの5月に思いもよらないことが起きました。分封のときには近隣の方々に迷惑をかけないよう一番気を使います。その分封が、今年は同じ群れからなんと2回も起きたのです。1回目は風の強い曇りの日のことでした。書物などでは「風のないよく晴れた日の10時ごろに分封する」となっています。ところが、条件が合わない日にもかかわらず(10時ごろという時間は合っていたものの)、古い女王のいなくなった群れから新女王が出ていってしまったのです。しかも、残された群れにはまだ王台が3つも残っていました。本来なら新女王が壊してしまうはずのものです。しかたがないので、この王台から生まれる女王バチを、この箱の新女王にすることにしました。そうして気を許したのもつかの間、次に生まれた女王が、またしても群れの半分の働きバチをつれて出ていってしまいました。これが2回目の分封です。幸い、出て行った群れはいずれも回収することができたので大事には至りませんでした。6月に入ってからはミツバチたちも落ち着きを取り戻しています。そのおかけで女王バチの産卵のようすなどを撮影するすることもできました。ですが、ミツバチの飼育にはまだまだ予想がつかないことが多く、いつまでたっても素人の域を出ることができないと痛感しました。

さて今回は、エゴマ油が注目されたことで少しずつ人に知られるようになったエゴマが育つようすを紹介します。