vol.17 - No.24 (2016年1月15日)

学校が始まって1週間。早いもので1月も半分が過ぎてしまいました。お正月気分はぬけたでしょうか。私の勤める学校では、2月の上旬に学習発表会という行事を行います。そのため3学期は初めからあわただしい毎日の連続になります。劇ありミュージカルありで、1年生から4年生までが色々な出し物を計画します。その練習に毎日をばたばたとしながら過ごすのです。そんな学習発表会の準備も、最近は少しずつ様子が変わってきました。以前は、子どもたちのために先生たちのほとんどが夜遅くまで大道具や小道具を作る作業をしていました。ところが最近では、大道具がなくなったばかりでなく、小道具も教育の一つとして子どもたちに作らせるようになりました。子どもたちが参加する機会が増えたことはいいのですが、先生が子どもたちに指示だけをして過ごすことがほとんどとなってしまいました。それとともに、以前はよく聞かれた「先生これ作ったの?すごーい。」という子どもたちの声が聞かれなくなりました。学ぶことは「まねて覚えてできるようになる」ことです。私が子どものころには、人のすることをまねしながら色々なことを覚えました。そこから自分で考えることができるようになってきたと思っています。見本が示されることの少なくなった最近の教育現場に不安を感じているのですが、皆さんはどう思われますか。

さて、今回はサケを選びました。以前にも紹介しましたが、冬にふさわしい場面として、孵化するようすと、稚魚が川を下るようになるまで育つようすを、2回に分けて詳しく紹介します。