vol.17 - No.17 (2015年12月1日)

日照時間が目に見えて短くなり、各地の紅葉も終盤を迎えるころとなりました。秋深まるといったところです。夏に育てたり観察したりしていた植物もすっかり枯れ、まわりの雑草にも茶色のものが多く見かけられるようになりました。そのままで手入れをしないでおくと、花だんはみすぼらしい姿となってしまいます。そこで、私は遅くとも10月が終わるまでに、教材として枯れた状態を観察させるものを除き、一度きれいに片づけるようにしています。そうすることで来春のための植物の発芽と成育の場所をつくることができるのです。今年も、クリサンセマムノースポール・ワスレナグサ・キンセンカ・ビオラ・サクラソウといった花の芽を20から30のプランターに鉢上げし、十分なだけの苗を用意することができました。(ただし、アブラナだけはこれからです。早くからから鉢上げしてもモンシロチョウの幼虫に食べられてしまうからです。)そのおかげで、ここ数年は春の花の種を購入していません。さほど広くはない花壇ですが、自然のサイクルをしっかりと把握することで、観察用の植物を不足なく準備することができるのです。みなさんも子どもたちとともに花の芽探しを行ってみてはいかかですか。ここで紹介してきた画像も参考になるかと思います。

さて今回は、ツワブキが育つようすを紹介します。今、水場の近くや海岸の周辺で美しい黄色い花を咲かせています。