vol.14 - No.22 (2013年2月15日)

2月の上旬には暖かい日もあり、春に向けて準備を始めたミツバチがたくさん巣から出て蜜や花粉集めをしていました。昨年まではスズメバチにおそわれたりダニにやられたりで、なかなか元気に春を迎えることができなかったミツバチですが、今年は元気に冬をのり切ることができそうです。

前回お伝えしたカエル(シュレーゲルアオガエル)も、フタホシコオロギを食べて元気になり、何とか無事に春を迎えられそうです。ですが、よく考えてみると、フタホシコオロギは哀れです。生き物の世界では、食べる食べられるの関係はどうにもならないことです。そう思いつつも、あるときは大切に育て、あるときは大きく育てて他の生き物の餌にしてしまうという行いには、自分でも勝手さを感じてしまいます。なかなか割り切れないのですが、人間のこのような行動も、自然界にとっては想定されるできごとなのかもしれません。

さて今回から2回に分けて、そのフタホシコオロギを紹介します。前半は4齢幼虫に育つまでのようすです。