vol.11 - No.16 (2009年11月15日)

寒暖の差の大きさが気にはなりますが、11月に入ってからは着実に冬に向かって季節が流れていることを実感しています。私の飼っているミツバチは、この秋最後の子育てをあわただしく行っています。自然の中にいる生き物たちは今、冬を越すための精一杯の準備をしていることでしょう。動物たちはしっかり栄養を蓄えて冬を乗り切ることのできる体になり、サクラなどの落葉樹は葉を落として雨の少ない乾燥した冬に備える。そうした生き物たちの中で、いつの秋も豊富な餌を準備する生き物がいます。くさった落ち葉を餌とするダンゴムシやワラジムシです。多くの人たちにはきらわれ者として扱われるのですが、実は大変大切な生き物です。落ち葉を土に戻して、その栄養を植物がまた利用できるようにしてくれています。

目立たない生き物ですが、自然界のすばらしい仕組みに目を向けてもらえたらと思い、今回はワラジムシを紹介します。