vol.10 - No.23 (2009年3月1日)

暦の上では春となる、3月になりました。木の芽のふくらみがその早さを増し、落葉樹の森や林が日に日にその姿を変えるときです。命の息吹(いぶき)を感じることのできる早春の木々の変化に、私は秋の紅葉以上にひかえ目で優しい美しさを感じます。イチョウの葉も、前回紹介したようなかわいい小さな葉をたくさんのばし始め、美しい緑になっていくことでしょう。

今回は、イチョウの3回目(最終回)として、受精した花が実になるまでのようすを紹介します。