vol.10 - No.16 (2008年11月15日)

秋も深まり朝晩はだいぶ涼しくなりました。羽化して間もないと思われるアカボシゴマダラの蛹がらを最後に見つけたのが9月の末でした。それ以来、成虫には出会っていません。幼虫がどのように越冬するのか私にはよく分からないのですが、ゴマダラチョウと同じだとすると、今は3齢幼虫となり体が茶色くなり始めているはずです。ふつう横浜あたりでは、このときに冬の寒さに耐えられず死んでしまうはずですが、地球温暖化のせいでしょうか、最近では成虫になるまで生き延びてしまうようです。その結果、横浜あたりでもアカボシゴマダラをよく見かけるようになりました。あまり深く考えなければ「死なずにすんでよかったね」ということになるのでしょうが、生態系(生き物と生き物の関係)への影響を考えると見過ごすわけにはいきません。生態系の小さな乱れが、大きな乱れにつながってしまう可能性もあるのです。

さて今回は、10/15に引き続きアカボシゴマダラを紹介します。幼虫が蛹から成虫になるまでのようすです。