vol.6 - No.15 (2004年11月1日)

多くの植物の種は春に発芽し、秋にまたたくさんの種や実をつけます。そんな植物の中には、自分たちの仲間を数多く増やすために、種の伝搬(でんぱ:伝わり広まること)に関してひと工夫するものがあります。風の力をかりて種をまき散らすもの、実をはじかせて飛び散らすもの、そして種に特別な鉤(かぎ)をつけて動物の体につき運ばれようとするものなどがそれです。

今回は、種が動物の体について様々な場所に運ばれる植物の中からヌスビトハギを選んで、その育つようすを紹介します。