vol.5 - No.14 (2003年10月15日)

秋も深まり、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。野山の夜は、虫たちの鳴き声で騒々しいくらいでしたが、それもそろそろ終わりを告げるころとなりました。我が家で飼育していたスズムシは、もう卵を産んで、すべて死んでしまいました。野山でも今、たくさんのコオロギやバッタたちがせっせと卵を産んでいることでしょう。

そんなバッタの仲間の中から、今回はショウリョウバッタモドキを紹介します。擬き(モドキ)などと呼ばれ、偽物(まがいもの)のような名前をつけられたバッタです。ショウリョウバッタよりもやさしい姿をしていて、ひっそりと生活しているひかえめなバッタです。それなのに、モドキなどと呼ばれているのは、何となくかわいそうな気がします。