vol.4 - No.16 (2002年11月15日)

急に寒くなって12月なみの気温が続いたかと思ったら、なま暖かい風が吹く日もあり、変化の大きな今日このごろ、空気の乾燥も手伝って風邪をひいている人も多いことでしょう。野山に住む生き物にとっては、ちょっとした体調不良も命とりになりかねません。急な寒さで体調をくずすと、冬をのり切れずに死んでしまう確率がぐんと高くなります。冬の寒さに対する十分な備えをしなくてはならないこの時期の急な冷え込みは、野山の生き物にとっては大変なことでしょう。

さて今回は、厳しい寒さを迎える前の11月〜12月にかけて、残り少なくなった花に集まってせっせと蜜を吸うキタテハを紹介します。キタテハは成虫で越冬するので、この時期によく見かけます。