自然再発見 - No.23 (1999年3月1日)

だいぶ日が長くなり、太陽の高度も増して、陽射しが強くなってきました。そんな暖かさの前ぶれを感じとって、木々の芽も心なしかふくらんできたように思います。そんな木々の芽を観察していると、芽のそばにつくおもしろい模様に気付きます。それは、葉痕といって、秋に葉を落とした落葉樹の葉のついていた跡(痕)の模様です。枝と葉との水分や養分のやりとりのための維管束の跡が、おもしろい模様になっていることに気付くと、木々の芽を見る楽しさが、木々の芽が膨らむようにふくらんできます。

そこで今回は、木の芽の撮影をしながら発見した、楽しい葉痕を紹介することにします。何ともひょうきんな顔の葉痕に、自然を作り出した神様の、茶目っ気のようなものを感じるといったら、神様に失礼でしょうか。