四季の教材 - No.14 (1996年10月15日)

10月10日の体育の日が過ぎるまで、何かと行事の多い学校もあって、忙しい毎日を過ごしている先生も少なくないでしょう。早く落ち着いて学習に取り組みたいと考えている先生も、多分多いのではと思います。気候的にはよい時期になりますので、細かい作業やじっくり取り組む活動を行っていきたいものです。

そこで、今回は、教科書の進み方からすると、ちょっと遅れてはいるのですが、顕微鏡での観察画像を用意しました。花粉の画像です。秋の花ばかりでなく、比較のために春の花の花粉も加えてみました。細かい手作業となりますが、神秘的な花粉をじっくり観察してみるのも、楽しい活動となるのではと思います。

紹介する花粉の画像は、ちょっと特別な顕微鏡の使い方で撮影をしています。ふつうは、光源装置や鏡の反射光を用いて透過光で観察するのですが、今回の画像は、下からの光を使わず、スライドガラスの上から当てた反射光で観察しています。視野は暗くなるのですが、色や細かい部分がはっきり見えます。試してみるとよいでしょう。観察と撮影には、10倍の対物レンズを用いています