土手にタンポポやオオイヌノフグリの花が咲き、その間からツクシがたくさん出ている光景は、むかしは春の代表的なものでした。大人の生活空間の中からは消えてしまったかのようなツクシも、子どもたちの活動空間の中にはまだ残っているようで、見たことがあるかと聞くと、何人もの児童が手を挙げてくれます。
ツクシはスギナの花にあたる部分で、地下茎でつながっています。ですから、スギナからでたツクシなので、植物名としてはスギナということになります。
スギナは胞子でふえる植物で、その胞子を作ってまき散らすのが、ツクシの役目です。熟したツクシの頭をつつくと、粉のような胞子がたくさんでます。シダ植物の仲間です。