ひこぼし2005.8
「ひこぼし」は男の敬称によって「彦星」呼んだことが最初です。 織女を「たなばた」と呼んだのに対して牽牛を「ひこぼし」ではやや寂しい気もします。 しかし「いぬかいぼし」という独特の呼び名も和名にあります。この「いぬかいぼし」の犬は牽牛の牛を犬に見立てたのでなく、たなばたの神話が中国から伝わる以前からの和名と言われています。子犬の力をかりて天に登った犬飼の神話が奄美大島に残っています。このような話が七夕の神話によってしだいに忘れられていったのかもしれません。