おうし座とぎょしゃ座2004.1
冬の星座おうし座は、牛の上半身だけが描かれた星座です。これは、大神ゼウスが白い牛に変身し地中海を渡るときの様子で下半身は海の中で見えないとされているからです。
アルデバランはおうし座の1等星ですが、このアルデバランを目じるしに探すとV字の形をしたヒアデス星団とより密集したプレアデス星団が目につきます。おうし座の角は、ぎょしゃ座の足下まで伸びています。
ぎょしゃ座は、黄色味をおびたカペラがすぐに目にとまります。ぎょしゃ座の五角形は、はっきりとしていて、中国では「五車」、日本でも「五角星」「五つ星」などの呼び名があります。しかし、この五角形から山羊を抱く老人「エリクトニウス」の姿を思い浮かべるのはむずかしいものです。
この辺りにはとても淡い冬の天の川が流れています。また、カペラは一等星では最も北寄りに位置しています。