サイエンスカフェ

サイエンスCAFE TOPへ
93 会目

第93会目 魔鏡らしきモノを鑑定

なんと,椅子に座った人物がうっすらと映っていますね。

西漢見日之光鏡の像
西漢見日之光鏡の像のスケッチ

よーく見ると,図のように,古代の中国の皇帝が玉座に座っているようにマスターには見えました。

またしても,魔鏡現象が起きましたね。


そこで,【第2問】です。

この鏡は,どのようにして作ったのでしょうか?

これが今回の最終問題です。
ここでお茶しながら,じっくりと想像してみてください。


マスター,ヒントはないの?

第1問の【予想】の(ア),(イ)を見ると良いと思います。

マスター,他にもう1つ方法があったのでは?

そうですね。

「鏡の裏面に凹凸の模様を作り,ひらすら力を入れて磨く」というのが,第91会目に紹介した,江戸自体の真鍮(しん ちゅう)色の和鏡でした。

そして,その裏面の模様とは違う模様の真鍮色の板を貼り合わせた2重構造の鏡が,第92会目で紹介した「キリシタン魔鏡」でした。

マスターは,どうやって作ったんだと思う?

やはり,「きれいに磨いた後に,表の鏡面に皇帝の姿の凸部と打ち付けた」つまり(ア)だと思いますね。

そうでないと,裏面は違う模様なので「キリシタン魔鏡」のように2重構造になっていることになります。そんな高度な技術で作っていたなら,相当な高額になるはずです。うん万円,うん十万円,いや,それ以上かな!?

マスターが買った値段は,いくらだったの?

まあ,5千円くらいだったかな〜?

でも,もし2重構造だったら… お宝の掘り出しモノだよ!!

ならば,2重構造かどうか,グラインダーで削って断面を見てみましょう!!

え〜削るの!? もったいなーい!!

(next page↓)