サイエンスカフェ

サイエンスCAFE TOPへ
86 会目

第86会目 続・電話でね…ウーウー♪

すこし教科書風なおさらいを…

【現在のスピーカーの原理】

スピーカーの原理図

【現在のスピーカーの原理】

スピーカーの主なものは,永久磁石のまわりスレスレにコイルが巻いてあります。

さらに,そのコイルに円錐形(コーン)の薄くて丈夫な紙が接続しています。

そこで,そのコイルに音声電流(声の振動に応じた電流)が流れると,磁石の磁界から力を受けてコイルが振動します。

この振動が,円錐形の紙を振動させ,音が発生します。

マスター,なんだか難しそう!!

まあ「ふ〜ん,そうなの?」で良いですよ。

ところが,黒電話の振動板は磁石にくっつく鉄でした。

そして,その鉄の振動板が受話器の本体に 超接近して はめ込まれていたのです。


そこで,受話器の中をよ〜く見てみました。

なんと,鉄心のようなものにコイルがぎっしりと巻いてありました。

ふ〜ん,これは電磁石だな。

と思って,クリップを近づけると…

受話器についたクリップ

クリップがくっつきました。


やはり電磁石だ。
…でも,今は電話機に電流が流れていないぞ!

とすると,これは電磁石ではなく,永久磁石だ!









そこでマスターは「このコイルに音声電流が流れると,永久磁石の磁力に電流に応じて強弱が生じる。すると,鉄の振動板が震えて音が発生する」と推理しました。

(next page↓)