さて,今までの実験を整理すると…
発生した二酸化炭素は,そう簡単には水に吸収されない!
発生した気体は高温になり,かなり膨張する
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マッチの硫黄から出る二酸化硫黄がなくとも,水面は上昇する!
とすると,マスター。空気中には酸素が約 21 % あるから,やはりそれが消費された分だけ水面が上昇する,で良いのでは? だって,ほぼ 20% 水面が上昇してるじゃない!
昔は,そのように解釈された本が事実ありましたね。でも…
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ロウソクの炎は酸素が 17 % を下回ると消えます。
つまり,4 % しか減少しないのです。
小学生の時に気体検知管で調べたな〜
それしか減少しないなら,20 % も水面上昇しないね!
あ〜,マスター,わかんなくなってしまった! ヒントはないの?
もう一度,今までの実験を見直すと…… 燃えているときは気体が膨張しますよね。
密閉状態で燃えているときは,気体が膨張して水面を下げる。そして冷えると……??
でも,気体が膨張して水面が下がったとしても,漏れない限り冷えるとまた元に戻るだけでしょうよ!
そう,密閉のときはそうですよね。でも…
第5問:ペットボトルの実験1,コップの再現実験2で,
密閉していないときには,気体は膨張していないでしょうか。
今回最後の問題ですので,お茶しながらじっくりと『思考』してください。
この実験は,ペットボトルの中の炎による現象に注目しがちですが,実は…
あ〜! 火をつけて,ペットボトルをかぶせるまでの間???
でも,それはいいとこ5秒あるかないかでは?
でも,火がついている数秒の間に,まわりの空気が一気に熱せられ,かなりの高温になっているはずです。そして,燃焼によって高温の二酸化炭素と水蒸気が発生しているはずです。
これにフタをしたのですから,炎が小さくなるとともに一気に収縮する……と。
つまり,その収縮した分水面が上昇する。
でも,気体が熱せられて膨張,収縮しただけで,見えるほど本当に水面が上昇するの?
そこで,マスターの確認実験です(next page↓)