サイエンスカフェ

サイエンスCAFE TOPへ
76 会目

第76会目 故きを温ね,新しきを知る

3

実験1’「二酸化炭素は,水に本当に溶けやすいのか?」

実験1’
  1. 底の開いたペットボトルを逆さまにして,口の部分を手のひらでふさぐ。
    そして,二酸化炭素をボンベから下方置換で,ペットボトルに十分に入れる。
  2. ペットボトルの口を手のひらから離すと同時に水に立て,栓を占める。


ここで…

第4問:ペットボトルに二酸化炭素を入れ,待つこと30分。
水面はどのように変化したでしょうか?

【予想】

  • (ア)上がった
  • (イ)そのまま
  • (ウ)下がった
実験1’結果アップ

水面上昇なし

ご覧のように,変化なしです。

え〜,だって二酸化炭素が水に溶けて,減った体積分へこむでしょうよ!!

ペットボトルがへこんだときの操作を,よーく思い出してください。

あのときは『ペットボトルを良く振った』つまり,水と良くなじませたのですね。

この実験1’では,振っていませんね。静止状態です。

あ〜,水と二酸化炭素の交わりが少ない。接しているのは水面上だけか。

二酸化炭素が水に溶けやすいと言っても,ペットボトルを振ったりして,かなり水と混ざり合わさないと溶けないのですね。

あ〜そうか。二酸化炭素が水と少しの交わりで溶け込むのなら,実験1で作った二酸化炭素は水上置換で集められないよね。

そうか。だから,二酸化炭素は下方置換だけでなく,水上置換でも集められるんだ!

この問題は,奥が深いな〜

でしょう!

ところでマスター。水面上昇の原因が二酸化炭素の溶解でないとすると… 何なの?

マスターの実験結果が,『確か』だとすると…… それは……

(next page↓)