銀と仮定しての分析
水道水の塩素を検出するのに使われている反応を利用して,銀かどうか確かめてみましょう。
濃硝酸を少量,試験管にとります。
そこにアラザンを2,3粒入れると…
表面の金属が溶けます。
中身まで溶けてしまわないように,すぐに蒸留水を加えて薄めます。
最初にとった濃硝酸の10倍くらいに薄めました。
薄めた液体の上澄みをとって,2本の試験管に分けます。
そして,片方に食塩水を数滴入れると…
(1本は対照用,比較のために使います。)
塩化銀の沈殿ができて,白濁しました(右)。
このことから,アラザンの表面の銀色は,銀と判明しました。
アラザンは見栄えをよくするために薄い銀を貼り付けていたのですね。
ちなみに,前回紹介した仁丹の表面も同じく銀です。
銀は食べても大丈夫なんだ。
薄い銀,つまり銀箔を食べても,消化せずにウ○○として体外に排出されるだけです。
実はマスター,排出したものを広げて銀箔を確認しましたが,その写真は載せないでおきます。(- -;)