2014.1.10
昨年の夏は,祖母の初盆だったこともあり,実家に帰っていました。
バタバタと準備をしているとき,ふっと目に留まったのが玄関にかかった提灯。
バタバタと準備をしているとき,ふっと目に留まったのが玄関にかかった提灯。
普段なかなか目にすることのない家紋がついています。
「矢羽かぁ,ご先祖さまは戦でもしていたのかなぁ」なんて思いつつ,よくよく見てみると左右対称で,なかなかきれいな形です。
調べてみるとこの家紋は並び矢という家紋で,やはり武士の家紋だそうです。
そもそも家紋は何種類くらいあるのか,気になったので調べてみました。
なんと現在は4000種類以上もあるそうです(本によっては2万種類というものも)!!
家紋は平安時代には既に使われていて,当時は貴族の牛車を見分けるため牛車についていました。
家紋の最盛期は江戸時代。このころは武士はもちろん,庶民も自分の家紋を作って店のマークにしていました。かの有名な葛飾北斎も江戸の家紋デザイナーとして本を出し,北斎の本「新形小紋帳」では植物や動物の家紋のほかに,それらを発展させた敷き詰め模様も数多く紹介されています。
今回は平安時代から伝わる古い紋「巴」の作り方を紹介します。
①円をかく。
②円を3等分し,2点を選んで,線をひく。
③②で作った線の半分の長さを半径として,3等分した点を中心として円を3つかく。
④大きな円をかく。
⑤小さな円の円周から大きな円に向かって尾をかく。
円の中心の位置は特に決まっていないが,図の青い点に針をおくと,きれいにかくことができる。
⑥できあがり
③の円や④の円の大きさ,⑤の尾の長さをかえることで,いろいろな形の巴をかくことができます。
自分でかっこいいと思う巴を見つけてください。
ちなみに家紋というものは,使うにあたって法的な手続きは必要ありません。
あまりに有名なものは避ける,モチーフは何かをはっきりさせるなど,作るうえで注意することはありますが,自分で家紋を考えてみるのも夢があって面白いのではないでしょうか。