2007.7.30
先日,ヴァイオリン教室の発表会を聞きに行きました。
先日,ヴァイオリン教室の発表会を聞きに行きました。
子ども用の小さいサイズのヴァイオリンを構え,一生懸命演奏する未来のヴァイオリニストたち。
ヴァイオリンは小さいのに音域は変わらないのが不思議な感じです。
そこで,子ども用のヴァイオリンについて調べてみることにしました。
子ども用のヴァイオリンは「分数ヴァイオリン」と呼ばれています。
通常のフルサイズヴァイオリンを4/4サイズとし,それより小さくなるにしたがって3/4,1/2,1/4,1/8,1/10,1/16などのサイズがあります。
正確なサイズはメーカーによってちがうようですが,およそ次の表のようになっているそうです。
サイズ | 全長〔cm〕 |
---|---|
4/4 | 59.0 |
3/4 | 56.0 |
1/2 | 51.0 |
1/4 | 48.0 |
1/8 | 43.0 |
1/10 | 39.0 |
1/16 | 36.5 |
正確なサイズはメーカーによってちがうようですが,およそ右の表のようになっているそうです。
数学の教材としては少々残念ですが,サイズ表記の分数は,いわゆる比の値ではありませんね。
楽器胴部の容積の比率という説もあるようですが,正確なことはわからないようです。感覚的なわかりやすさから決められたものなのかもしれません。
気になる弦は,分数ヴァイオリン用のものがあるそうです。子ども用といえども,そこまで用意されていることに驚きました。
小さなヴァイオリンを一生懸命に演奏している子どもたちの姿を思い出しながら,伝統ある楽器の世界と数学の華麗なる結びつきを感じた夏の日でした。