算数・数学な日々:日常生活の中にひそんでいる算数や数学的な事柄を編集部員が紹介します。

2007.1.15

数と式アイコンルーレットゲーム

ルーレット盤を回して玉の止まる数字に賭けるおなじみのルーレットゲーム。

ルーレット

ルーレット盤を回して玉の止まる数字に賭けるおなじみのルーレットゲーム。

数字の並び方の規則性が気になったのがきっかけで,調べてみると,いろいろなことがわかりました。


アメリカ式のルーレット盤には1から36までの数字と0,00があり,各数字は赤または黒で示されています。


賭け金を置くための配列盤には,下の図のように1から36までの数字が並べられています。

ルーレット盤

賭け金を置くための配列盤には,右の図のように1から36までの数字が並べられています。


興味深いのは賭けた数字が当たった場合の配当倍率。

「赤」や「偶数(EVEN)」に賭けて当たると2倍。

1,4,7,…,34など「縦の1列の組」に賭けて当たると3倍。

1,2,3や4,5,6など「横の1列の組」では12倍。

そして「ある1つの数」では36倍…。


つまり,「当たりの対象となる数の個数」×倍率=36 という関係が成り立っています。36という数は約数が多いので採用されたのでしょうか。


それから,もうひとつ。ルーレットでは0や00は偶数としないそうです。

ルールは人間が作るもの。数学の定義よりゲームの整合性が優先というわけですね。


ところで,肝心のルーレット盤の数字の並び方の規則性はわかりませんでした。どうにも気になります…。